当社は全国の都市ガス・上水道・下水道など都市ライフラインに関するデータ構築またそれらを管理する地図ソフトウェアの販売などGISにかかわる業務を行っており、35年にわたる実績と経験があります。

 昨年、それらの経験を活かし、外務省管轄の独立行政法人国際協力機構(JICA)に向けて「ブラジル国地下埋設物プラットフォーム導入に向けた案件化調査」という企画を提案し採択されることになりました。

 これは具体的に言うと電気・通信・ガス・上下水道などの「地下埋設ライフラインを共同管理する仕組みの構築」となります。目的としては、現在、ブラジルのサンパウロ市では埋設物工事に関する管理業務の電子化や情報共有の仕組みがなく、埋設物の折損事故や工事の長期化を引き起こし、それに伴う交通渋滞など様々な課題があり、その解決のニーズに対応するというものです。

 今回は「事業化の可能性があるか」という案件化調査ですが、調査の結果、事業化の可能性があれば、JICAの次のフェーズ「普及・実証事業」でサンパウロ市に実際の仕組みを導入することになります。そして最終的にはその事業モデルが日本のライフライン管理にも貢献できればと考えています。