”使われるDX”を現場で実現する。
大多喜ガス×協振技建の共創ストーリー。
手書き運用の負荷を減らし、運用定着まで見据えた「カスタマイズ×導入支援」の工夫とは?
(左から大多喜ガス様:技術部 技術グループ 島村様 高木様/協振技建 営業部営業開発課 小島 三田)
都市ガス内管工事の設計・工事仕様の策定や安全施策の立案など、現場に近い立場で技術支援を担う大多喜ガス株式会社 技術部 技術グループの島村様・高木様と、「STACS(スタックス)」導入以来約15年にわたり業務改善を支援してきた協振技建 営業部営業開発課の小島。本インタビューでは、紙ベースのガス設備図面の運用から「REPRS(リプロス)」導入に至った背景、カスタマイズと定着支援の工夫、協力会社との連携、そして基幹システム連携を見据えた今後の展望についてお話を伺いました。(インタビュアー:N.Y.CRAFT株式会社 関根 優)
■この記事のポイント
・大多喜ガス株式会社 技術部 技術グループは、内管工事を含む都市ガス設備設計・工事の“ルール”と安全施策を担う、現場に近い技術支援部門
・年間5,000〜6,000件規模の手書き設計・見積もり業務が、協力会社/社内双方にとって大きな負担となっていた
・REPRSは、作図・圧損計算・口径判定・数量表作成を一体化し、拾い漏れや転記ミスを抑止できる点が評価された
・ガス事業者ごとに異なる設計ルール(許容圧損など)や単価項目に合わせたカスタマイズが、運用定着の鍵になった
・使う側に寄り添う説明会と “手順書の丁寧さ”により、協力会社側の稼働率を高く維持できている
・今後は集合住宅への適用拡大と、基幹システム連携による見積もり自動化まで視野に入れている
1. 技術グループの役割――“現場ルール”と安全施策を支える中核部署
関根:本日はよろしくお願いいたします。まずは御社についてお伺いしたいと思います。
島村様:当社はK&Oエナジーグループ株式会社を持株会社とする企業グループに属しており、大多喜ガスはその子会社です。同グループには、関東天然瓦斯開発株式会社も所在しております。
関根:次に担当領域について伺います。現在お二人が所属されている技術グループは、社内でどのような役割を担っているのでしょうか?
島村様:お客さまの敷地内のガス管の設計・工事を担当する部署は「内管工事センター」ですが、その設計方法、使用する材料、工法などのルールを策定、管理しているのが私たちの部署です。また、より安全な工事を行うために、どのような対策を取るべきかといった施策を検討・立案する役割も担っています。現場に近い立場で工事品質や安全性の向上に向けた施策を考える部署ですね。
関根:技術グループは現在何名体制なのですか?
島村様:現在は10名です。
関根:それぞれに役割分担があるのでしょうか。
島村様:そうですね。以前は完全な縦割りに近い状態でしたが、最近は分野を重複させて、互いにフォローできる体制にしています。ただ、それぞれ分野がかなり深いので、「ここはこの人しか分からない」という部分は、まだ少し残っています。それが課題ですね。
小島:その点は弊社の営業も同じです。得意分野に特化している人間が多く、専門性が高い一方で、「この分野はこの人しか分からない」という属人化が起きやすくなりますよね。現在は私自身含めて、できるだけ複数人で対応できるようにして、属人化を減らす取り組みを進めています。
島村様:小島さんは、大多喜ガスのことをよく分かっていらっしゃいますからね。信頼しています。
小島:私こそ、いつも勉強させていただいてばかりです。
関根:お二人は、どのあたりに得意分野をお持ちなのですか?
高木様:私たちは主に内管業務、つまり敷地内のガス工事に関する設計や施工を担当しています。一方で技術グループには、その業務とはまったく異なる「電気計装」に関する業務もあり、業務としての親和性は正直ほとんどないというか、かなりかけ離れているんです。
島村様:「電気」といっても、電気を売るという意味ではなくて。ガスを安定供給するために、設備を監視する必要がありますよね。例えば圧力が急変したら、遠隔で止めるといったことを行うためのシステムです。そういう遠隔監視のシステムを構築したり、そのための電気計装を構築、整備したりする領域です。
2. STACSから始まった約15年の関係――協振技建との出会いと進化
関根:大多喜ガス様と協振技建との出会いについて教えてください。
小島:元々は、お二人が着任される前の話になりますね。更にSTACSからのお付き合いとなると、御社とは15年くらいのお付き合いになると思います。
当時、導管工事の方で現在もお使いいただいているSTACSをご導入いただき、設計システムとして活用いただいていました。
関根:STACSでのお付き合いが長かったんですね。
小島:はい。その後、2021年7月頃の話になるかと思います。弊社では夏と冬に社長がお付き合いのある会社へご挨拶に伺う機会があるのですが、ちょうど夏のタイミングで御社へご挨拶に伺った際に、当時技術部に在籍されていた方から「内管工事の部分をもう少し効率化したい。協振技建様なら詳しいのではないか。一度相談したい」というお話をいただいたのが、きっかけだったと記憶しています。
ちょうどその頃、私も入社して1年ほどで、大多喜ガス様を担当させていただいておりました。そこからお話を伺いながら進めていったのが、REPRS及び供給管、内管工事向けの基幹システムの構築へとつながります。
関根:お二人の内で、協振技建に最初に触れられたのはどちらが早いのですか?同時でしょうか。
高木様:私ですね。
関根:いつ頃か、覚えていらっしゃいますか?
小島:おそらく2022年の夏ですね。前任のご担当者が変わられたタイミングでお話しさせていただきました。
関根:当時は、どのような内容のご相談だったのでしょうか。
小島:内管工事の業務を効率化するにあたって、現行の工事システムのリプレース及び、内管設計の効率化をどう進めるか、従来のやり方から脱却していこうという議論をしていた時期だと記憶しています。高木様にお会いする少し前のタイミングでREPRSのご提案もさせていただいて、「まずは3ライセンスを試しに使ってみましょうか」というところからスタートしました。
島村様:私は人事異動で前任者と交代した2023年の7月に初めてお会いしましたね。私は当時、内管工事センターにおりました。毎年7月に一番異動が多いのですが、その時に前任者が技術グループ側にいて、私が内管工事センター側にいて、同じ立場のまま入れ替わった形でした。
小島:はい、そこから今に至るまでいろいろお話しさせていただいています。
関根:当時、高木さんが関わられた時期は既存業務の課題を変えていこうという過渡期だったと思います。ビフォーの段階で「ここが非効率だよな」とか「この業務の負荷が重いな」といった課題を実際に体験されていたのでしょうか?それとも改善が進んだ後でしたか?
高木様:実際に内管工事の設計業務をしておりましたので、当時抱えていた内管工事の設計についての課題は把握しておりました。
内管工事の設計は、基本的に協力会社の方達にお願いしています。ちなみに協力会社の方達がどうやって設計していたかというと、手書きの紙図面です。例えば新築戸建てであれば家の形を描き、そこにガス管のルートを手で描いていく。さらに、管の太さ(口径)を決めるために、圧力損失計算を行って口径を決めます。口径が決まったら、今度は材料の数量表を作成します。つまり「このルートでガス管が何メートル必要」「ここでこの材料が必要」といった作業ですね。協力会社の方達がそれらを作成し、すべて紙で弊社に提出してくださいます。弊社側は、それらを全てチェックしております。圧損計算が正しいか、材料表に拾い漏れがないか、内容が妥当か、という確認を行うわけですね。
この設計業務は件数が多い上に、協力会社側・弊社側ともに業務負荷が大きく、内管工事業務の中でもかなりの工数を占めていました。その工数をどうにかして減らせないかということで、前任者達が「業務の負荷を下げられる良いシステムはないか」と探していたところ、REPRSというものがあると知りまして。REPRSは直感的にガス管を描けて、圧損計算も自動ででき、口径判定も自動でできる。さらに材料の数量表も自動で作成できるので、拾い忘れも起きにくい。それをご説明いただいて「これはいいね」となり、まず使ってみようという流れで選定しました。
3. 紙の設計・見積もりが生む負荷――REPRS導入へ
関根:REPRS導入後の業務に変化があれば教えてください。
高木様:実際に運用を開始したのが去年の1月からなので、ちょうど1年になります。現在REPRSで設計してくださいと指定しているのは、新築戸建て物件に限定しています。新築戸建てはある程度設計がパターン化されていて、書きやすく設計しやすいので、まずはそこからトライアルしています。まずは皆さんに習得してもらい、習熟度を上げてもら
うというステップですね。

高木様:そのため現状で劇的に設計スピードが上がった、というところまではまだ到達していません。ただ、今後は戸建てだけでなく、集合物件にも適用範囲を広げていくと、そちらのほうが効率化の効果が大きく出ると考えています。そうなれば設計業務の大きな負荷軽減につながると思います。さらに、REPRSでは数量表も自動で作れるので、その先にある見積もり作成業務も、効率化できる可能性があると考えています。今までは手書きで提出された材料の数量表を見ながら、工事システムに入力して転記していました。実は、その工事システム自体も今後更新する予定です。
関根:それは基幹システムでしょうか。
高木様:おっしゃる通りです。このシステムが完成すれば、REPRSで作った数量表を流し込んで、自動で見積もりを作ることができる。そういう形で、さらに効率化できる可能性があります。
島村様:手書きの図面は弊社の管内だけで、年間ざっと5,000〜6,000件あります。そうすると紙の図面が約6,000枚作成されるわけです。設計、工事を委託している工事会社が十数社あり、それぞれが図面を提出してくれますが、最終的には全部1つの部署(内管工事センター)に集まってきます。しかも、図面がペラッと1枚来るわけではありません。今高木が説明したように、数量表、圧力損失を計算した計算書、更に建築会社から取り寄せた建物図面、社内手続き用の回覧書類などが一式で付いてきます。キングジムのファイルに綴じるビニール袋がありますよね。あれに1物件分がまとめて入ってドンと来るんです。それが担当者やライン管理者の机の上に常に高く積まれていて、それを上からひたすら処理していく作業を行います。まず「この設計は正しいよね」という確認をすると、その書類を次は隣の担当者に回す。すると隣の担当者が、数量表を読みながら見積もりに数値を打ち込む。見積もりができた分だけ次々とさらに紙書類が発生し、それをまた隣の担当者が封筒に入れて…という流れです。
小島:当時ご相談いただいていたのが、まさにこの件ですね。

島村様:単価項目がずらっと並んでいる様式で、設計者が図面を見ながら該当箇所に必要な数量を記入します。それを見積書作成者が読み取ってシステムに入力していきます。でも、こちらは日本語と数字が読めればいいというものではなく、ルールがありますので、これだけをポンと渡されても初めての人は見積もりを打てないんですよね。
島村様:見積もりをご提出して、お客さまが内容にご納得され、正式にお申し込みいただいたら工事に着手、工事が完了したらご請求を提出する、という流れです。工事会社はこの設計図書を見て工事をして、最終的に「施工した数量」を数量表の工事欄に記載します。もし設計と実績数量で差があれば、お客さまに差額を返金したり、追加請求したりします。また、それらの数量に基づいて、大多喜ガスが工事会社に工事費をお支払いするといったことにも使うので、実はすごく重要な表となります。ただ、重要な割に文字が随分と小さく書かれていて…。ベテラン社員でも1日中これをやっていると頭が痛くなりますね。隣の若手社員に「これ何て書いてあるんだ?」なんて聞くこともあります。
関根:手書きなので人によっては書き癖もありますよね。0なのか6なのか…みたいな。
小島:当時この資料を見せていただいたときに、「まず表のここを書くのが非常に大変だ」と感じました。更に、全部押印で作業されていたので、承認のハンコをいちいち押すのも大変だなと。部材の読み取りも大変ですし、チェック漏れがあると大変なことになる。逆に間違ってチェックしてしまうと、そのまま最後まで行ってしまう箇所もあり、ケアレスミスの温床になっているので何とかしたい、というご相談でしたよね。
関根:実際の目的としては、効率化・スピードアップなのか、それとも小島が今お話ししたようなケアレスミスの防止なのか。どこに一番重きを置かれているんでしょうか?
高木様:効率化とミス防止、ヒューマンエラーの防止ですね。ヒューマンエラーが起きると結局やり直しになるので、時間がかかって効率も落ちる。突き詰めると効率化、ということになりますね。
島村様:加えて、先ほど私が言った内管工事センターというのは、専門的に図面チェックだけをしている人間がいるわけではございません。基本的には皆さん現場に出て工事管理をしており、夕方3時くらいに事務所に戻ってきて「じゃあチェックするか」と、事務処理をしています。事務処理の負荷が低減できれば残業が減り、また現場対応に多くの労力を割くことができます。何より彼らの一番の使命は現場の品質を上げることなので、そこに注力するためには、こういう事務仕事をいかに効率化できるかだと思っています。その点でREPRSにはすごく期待していますね。
4. “使われる”ための工夫――カスタマイズと導入プロセス
関根:どんなシステムでも導入初期は現場でハレーションが起きたり、日常に溶け込むまでに時間がかかるかと思います。その点も踏まえて伺いたいのですが、REPRSを導入するにあたって、大多喜ガス様の業務フローの中で「これは必要だ」と求めたものや、最初に見たときに「少し違和感があった」部分などがあれば教えていただけますか。
高木様:そうですね。やはりカスタマイズしないと使えない部分はありましたね。例えば圧力損失の計算ルールで、許容圧力損失値をどこまで認めるか、といった基準は事業者によって異なります。そういったところはカスタマイズしています。
また利便性向上のためのカスタマイズもしていますね。例えばガスメーター周りの配管は、ある程度決まった材料が使われます。メーターガス栓、バルブ、メーター取付用の継手セットなど、定型で使う材料があるので、ガスメーター周りの配管をテンプレートとして登録しておけば、材料が自動で入ります。設計が効率的になりますし、数字の拾い漏れ防止にもつながります。
それから、材料が必要な箇所を自動判定してくれる機能もありますね。例えば分岐箇所には必ずこの継手が必要というようなものを自動で発生させるような。要は設計者が少ない手数で設定できるようにするという意味で、使い勝手の向上につながるカスタマイズもしていただいています。
あとは弊社の単価項目の設定も必要でしたね。そういったカスタマイズをしていただいたおかげで、弊社側の設計ルールを大きく変えることなく柔軟に対応していただいたため、そのまま運用を開始することができました。
関根:それは大きいですよね。仕組みに合わせに行くのか、仕組みが合わせてくれるのか、で全然違いますものね。
高木様:はい。ここは綿密に打ち合わせを何度も繰り返させていただいて、弊社の運用ルールを非常に丁寧に汲み取っていただいたので、大変助かりました。
小島:先ほどの話にも通じますが、都市ガス事業者様は、設計仕様が会社ごとに異なっております。我々はその前提を理解しているので、「REPRSに合わせていただく」よりも、各社の仕様に適用した状態でご提供することが正しいのではないか、という考えでおります。そのためパッケージ販売の形式を取りつつも、実際はお話を丁寧に伺った上で、各社の仕様に合わせて調整していくことを得意にしてきました。今回の場合ですと、仕様の中身を一つ一つ教えていただきながら、高木様がおっしゃったポイントを調整し、ご提供させていただきました。
関根:そのあたりのコミュニケーションは、比較的スムーズだったのでしょうか。「ちょっと話が噛み合わないな」とか、「協振技建、頑固だな」とか(笑)、そういうことはありませんでしたか?
高木様:こちらの要望はかなり汲み取っていただいたと思います。あえて一つ挙げるとすれば、最初は使い方がなかなか理解できませんでした。最初はカスタマイズしていないデフォルト状態で、まずアカウントを購入させていただいて使い始めました。ただ、いざ使おうとしても「何をすればいいのか」「これを自社の設計業務にどう当てはめればいいのか」というところがイメージできなくて困ってしまって。その後、最低限必要なカスタマイズをしたプロトタイプを作っていただいて、そこで初めて使い方がイメージできるようになりました。なので、もし最初から「こういう使い方をします」という例示がもう少しあれば、理解が早かったかもしれません。
関根:何事も入口って大事ですよね。入口で「あ、ちょっと…」と躓くと、そこから乗り越えるのは結構大変ですよね。
小島:御社はこの辺りは本当に丁寧に進めていらっしゃいましたよね。まず3ライセンスでデフォルトのパッケージ版をご利用いただき、使用感を評価していただきました。「ここが足りないよね」というご指摘をいただき、まずは可能な範囲で改修してお渡ししたのがプロトタイプです。
そのプロトタイプ版を使っていただいたうえで、「やはりここは変えないと業務に乗らないよね」といった追加のポイントもお示しいただいて、さらに改修作業を進めました。双方で丁寧にコミュニケーションを取りながら、実際に使っていただく方々が受け入れやすい形になるように、慎重に進めさせていただいた記憶がございます。
関根:最終的には御社の業務で何人くらいの方々がREPRSを利用されるイメージなのでしょうか?
高木様:最初は3ライセンスでしたが、最終的に去年の運用開始時点では45ライセンスほど購入しています。設計業務は基本的に社外の協力会社が担当してくださるので、45ライセンスのうち約半分は社外で使用しています。社内のライセンス分は、上がってきた設計に対して、その場で確認や修正できるようにするためですね。
島村様:ライセンスは各社の仕事量の実績を見て配布しています。「この工事会社さんには設計できる方が何人いて、こなしてくれている仕事量がどれくらいあるか」を見たうえで、「ここには2ライセンス」といった形でお配りしています。
関根:協力会社の皆様には、御社から使い方をレクチャーされたのですか?
島村様:協振技建様にお願いしまして、操作説明会を開催していただきました。説明会を開催するにあたっても、「どんな人が受けるのか」「CADの扱いにどの程度慣れているのか」「年齢層」「参加人数」「時間はどれくらいでやるか」といった点を、大変細かくヒアリングしてくださりました。そんなところまで気にしてくれるのかという細かい部分まで確認してくださって。それを踏まえて説明会を実施していただいたので、参加者も脱落せず、その場で理解して帰っていただけたと思います。
さらにマニュアルも大変行き届いたものを作ってくださって、持ち帰った方々は日々それを見ながら作業しています。説明会とマニュアルのお陰で、我々から工事会社へ説明をすることはほとんどなく、運用に載せることができていますね。
小島:実際にヒアリングをさせていただいた協力会社側でも、設計される方々のレベル感はかなり異なっていました。もともとCADを使っている方もいれば、全くCADを触ったことがなく、ずっと紙でやってきた方もいらっしゃって。皆様のご状況を伺った上で、各レベルに合わせられるように実施させていただきました。最初の導入とフォローアップの部分でも、操作手順を丁寧に進めることを意識して実施いたしました。双方でコミュニケーションを取りながら、皆様にしっかりと受け入れていただけるように進められたと感じています。
高木様:あとはマニュアルが本当に分かりやすかったですね。「ここでクリック」「ここをクリック」と、いわば箸の上げ下げまで細かく書いてくださっていて。その通りに進めれば、新築戸建て1件分の設計が自然と完成する内容でした。大変分かりやすく作成いただいたので、操作説明会の中でもCADに慣れている方は説明を聞くより先に操作を始めてしまうほどで。お陰様で皆さんのレベルに差がある中でも、ある程度は使える状態になりました。非常に助かりましたね。
5. 基幹システム連携で次の効率化へ――協振技建に期待する「伴走」と「現場に寄り添う開発」

関根:今後は基幹システムとREPRSが連携しながら、さらに業務全体のシステム化が進んでいくイメージでしょうか。
高木様:そうですね。REPRSは新築戸建てが中心ですが、今後は集合住宅などにも広げていきたいと考えています。
島村様:将来的には用途を問わず、すべてのガス工事に活用していきたいですね。
小島:今年度は、その辺りの改修や集合向けの改修についても、「これが必要だよね」という点のピックアップなどを含めて、コミュニケーションをしっかり取りながら進めて参ります。御社側でも課題を整理していただき、それを共有いただきながら改修や機能拡張についてご相談・ご協力いただき、引き続き幅広く使っていただけるようにしていく想定です。
関根:最後にご要望があれば、お聞かせいただけますか。
高木様:今回のREPRS以外にも、御社からは他のシステムも提供いただいています。冒頭に出たSTACSや、埋設管照会支援システムなど、幅広くご支援いただいているので、今後も引き続きサポートいただきたいです。あと、強いて挙げるなら協振技建さんにはもっと私たちをグイグイ引っ張ってもらっていいかなと思っています。
小島:弊社が「ガス業界に特化したシステム会社」と言い切るのはおこがましい部分もあります。ただ、そういった手助けができる仕組みを構築し、販売していきたいというこだわりは強く持っています。
パッケージ化すれば確かに楽にはなるのですが、「そうではない」ということも、この何十年の仕事の中で熟知してきました。御社の課題や現状をしっかり伺い、それに寄り添った形でご提案することを信条にしています。今後は、丁寧さや慎重さに加え、御社を牽引できる存在になれるよう努力して参りたいと思います。
関根:本日はありがとうございました。
インタビュアー N.Y.CAFT株式会社 関根 優
